マインド熊本(熊本県球磨郡)

1989年(平成元年)創業。熊本県球磨郡あさぎり町にある【有限会社マインド熊本】

日本で唯一、和綿100%の布(オーガニックコットン)を生産されている企業であり、熊本県と岐阜県で和綿を栽培し、製品化して販売しています。畑を人の手で耕し、雑草を抜き、農薬を使わずに和綿を栽培するなど「手でモノをつくる文化」を大切にされている企業です。

また、パリコレに出店した国内ブランドの洋服を手掛けるなど、縫製の技術もとても高く評価されています。

本社(株式会社マインド松井)は岐阜県にあり、オーガニックコットン認定製品の取り扱いのできる縫製工場として知られており、オーガニックコットン製品の卸売りから、雑貨、医療用帽子などを販売しています。

熊本県須恵村(現・あさぎり町)から「女性が働く場を作ってほしい」という要請を受けた本社が、遠く離れたこの地に「マインド熊本」として進出することに。

最盛期には最大80名の従業員を雇用されていたそうですが、市場の縮小を受けて10名ほどに。「このままでは従業員の雇用が守れない」と痛感し、社の生き残りをかけて辿り着いたのが「和綿」でした。

日本では江戸時代から綿花の栽培がおこなわれており、高い自給率を誇っていたのですが、繊維が短い和綿は扱いが難しいため、徐々に繊維の長い外国産の綿花にシェアを奪わることに。日本での綿花の自給率がほぼ0%で状態でしたが「安全なコットンを世の中に提供する」という強い思いのもと、和綿の栽培・商品開発を進めていくことになります。

2010年春に、現代表取締役社長である恒松法子氏の実家の畑で和綿の栽培がスタート。従来の縫製作業は保持しながら和綿を栽培し、採れた綿を素材に糸→織→縫製と一貫したモノづくりを実施する体制を構築し、「産業として和綿100%の布を生産している日本国内で唯一の企業」となりました。

縫製工場は廃校となった須恵小学校の跡地の中にあり、この場所で地域のお母さん達が和綿100%の洋服や小物の縫製をおこなっています。

 

 

 

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